仕訳入力をする上でクラウド会計システムのネックとなるもの、それは現金取引のレシート入力です。
クラウド会計システムのメリットを最大限生かし、効率化を進めるためには現金取引を最小限に留めるか、レシートOCR機能が発達したクラウド会計システムを採用することがポイントです。
やよい会計オンライン
やよい会計オンラインは、歴史が長いだけあって現金取引がまだまだ多い企業をターゲットにしていると思われます。
スキャナーを無償でレンタルするというキャンペーンをやるほど、OCR機能に自信があるのでしょう。
レシートに記載された店舗名はロゴになってしまっていることが多く、読み取り辛いため、電話番号から取引先名と勘定科目も推定してくれるという優れものです。
ASCII.jp レシートをスキャンするだけ! 「OCRで会計処理を自動化」を試した
freee
freeeもスキャナ保存の開発に力を入れていて、日付、金額、勘定科目までは推測してくれますが、なぜか取引先は推測してくれません。
普通に考えると、取引先から勘定科目を推測するのがシンプルだと思われますが、なぜ取引先を推測してくれないのか???
まさか膨大な量の、カタカナだったり漢字だったり記載もなかったりする品目から勘定科目を推測している訳ではないでしょう。
また、個人事業主用の場合、月980円のプランもありますが、OCR機能がついているのは月1,980円のプランのみです。
freee ヘルプセンター 取り込んだレシート類を帳簿付けする
MFクラウド会計
MFクラウド会計の場合は、それ自体にOCR機能は無く、MFクラウド経費という連携システムにOCR機能があります。
日付、金額、勘定科目、取引先まで推測してくれますが、勘定科目、取引先も推測してくれたのは半分くらいという感触です。
MFクラウド経費にはパーソナルプラン(月300円)とビジネスプラン(月500円)が用意されていて、OCR機能目的で使用するならパーソナルプラン(月300円)で十分かと思います。
また、1枚20円でオペレーター入力もしてくれるので忙しい時期だけオペレーターに入力してもらうという使い方もできます。
MFクラウド経費 領収証一括アップロードがOCR入力に対応しました
結論
現金取引がたくさんある会社・事業主は、OCR機能が優れているやよい会計オンラインがベストでしょう。
現金取引がそれほどないという会社・事業主の場合は、他の機能の面でfreeeかMFクラウド会計か選択してください。
個人事業主の場合は、OCR機能有りを前提とすると、freeeが月1,980円に対しMFクラウド会計+MFクラウド経費が月800円+月300円と月880円の価格差があるので参考にしてください。